高橋清隆(フリー・ジャーナリスト) 2012年6月刊行
公約を守るため、自らつくった党を追われた亀井静香衆議院議員。氏の国民と国家への熱き思い、その覚悟と魅力を肉声ドキュメント。
亀井氏の尊敬する大塩平八郎は、天保飢饉の際、川の堤に置かれた捨て子への共感から乱を決起した。「赤子の泣くのは、おれの心が泣くのだ」と。亀井氏の叫びは、見捨てられた民の叫びである。離党会見で見せた氏の悲しさは、裏切られた民の悲しさではないか。
最終章のインタビューでは、「最後の戦い」に挑むことを宣言。国民を救うため、「私」を投げ打つ男の生きざまが見える。