2018年12月25日 発売・定価1,600円+税
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作品紹介
近年、マスコミなどで「神社本庁」に関する報道が増えている。
・東京の富岡八幡宮で起きた女性宮司殺害事件の背後にある宮司任命問題や、
大分の宇佐神宮で続く地元と「神社本庁」との争い。
・第2次安倍政権誕生後、「日本の右傾化の元凶」として語られる「神社本庁」
・「神社本庁」幹部職員による不可解な不動産取引。この取引を告発し、
解雇された職員と「神社本庁」との法廷闘争。
これらは盛んに報道され、「神社本庁は伏魔殿」という印象が社会に広まった。
「安倍政権の黒幕」や「伏魔殿」としてのイメージが先行する「神社本庁」だが、その実態とは?
この疑問に答えるべく、宗教ジャーナリスト、季刊『宗教問題』編集長として活躍中の著者が、「神社本庁」の実態に鋭く迫る。
そこに現れたのは神社消滅の危機と政治運動にかまける本末転倒な「神社本庁」の姿だった。
目次
はじめに ゴシップ事件が多発する神社界
第一章 日本から神社が消える日
・神社本庁とは何か
・セブンイレブンとの類似点
・神主になる方法
・実態は神宮大麻の卸問屋
・ワーキングプア化する神主
・金満神社のサロン
・財テクに走る神社
・圧倒的な男性社会
・神社本庁と創価学会
・神社消滅
第二章 知られざる国家神道の実態
・参拝者のご利益は二の次
・仏教に取り込まれた神道
・原点は明治維新
・祭政一致国家の建設
・伊藤博文の冷徹な神道観
・天皇のための宗教
・仏教界の反撃
・国家神道に批判的な神道人
・すべてのカギは敗戦にあり
第三章 反米思想と戦前回帰願望
・神道を脅威とみなしたGHQ
・神道指令の衝撃
・恐慌状態に陥る神社界
・葦津珍彦の危機感
・反米思想の形成
・高まる戦前回帰願望
・紀元節復活運動の展開
・政治勢力との接近
・津地鎮祭訴訟の顛末
・宗教的活動はそっちのけ
・精神的な空洞化と無気力現象
第四章 神社本庁は安倍政権を操っているか
・神社界の政治力
・幸福の科学よりも小さい集票力
・神社本庁の信者は7460万?
・日本会議の内情
・自滅した靖国法案
・神社本庁による小泉政権批判
・安倍晋三への期待感
・神社本庁黒幕論という愚論
・神社界と自民党の間の溝
・神道原理主義者は皆無
・神社本庁は本業に取り組め
おわりに 陰謀論を越えて
商品情報
ISBN 978-4906674718
判型・ページ数 四六判並製・208ページ
初版奥付日 2018年12月25日
書名 ジンジャホンチョウトハナニカ