2016年07月06日 発売/定価1,800円+税
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作品紹介
天皇陛下のいわゆる「生前退位」報道をめぐり、いま改めて皇位継承問題に対する関心が高まりつつある。
著者の湯川裕光(松崎哲久)氏は、小説という形態をとりながら、『古事記』の成立にかかわる謎の解明を通じ、わが国「喫緊の重要課題」である皇統維持の問題を提起する。
「今日、初代の神武天皇と五十鈴媛皇后に始まる天皇家の系統が将来世代へと確実に承がれていく保障が揺らいでいる。しかも、ここ数年でそのために必要な対策を講じなければ、永遠に失われるかも知れないという事情が、まったく認識されていないのである」
本書は、皇統を継ぐための糸を増やし、撚り、強くする責任をいま果たさなければ、千載の悔を残す、という松崎氏の強い危機感により書かれた。
かねてから松崎氏は古代史を舞台とした壮大な物語を構想してきたが、『古事記』の中に意外な発見をしたことをきっかけに、ついに本書完成にこぎつけた。
松崎氏は、わが国の歴史家たちが何としても後世に伝えたいと思った事実を、秘かに『古事記』の中に残したとし、そのうち最も重要なものこそ「皇統を万世に伝えること」であると確信したのである。
目次
■プロローグ
■第一章 和銅四年九月の事
■第二章 木の葉さやぎぬ
■第三章 和銅四年十月の事
■第四章 稲城燃ゆるとき
■第五章 和銅四年閏十月の事
■第六章 君は火中に立ちて
■第七章 和銅四年十一月の事
■第八章 帰りなん大和へ
■第九章 和銅四年十二月の事
■第十章 ここに歴史はじまる
■第十一章 和銅五年一月の事
■終章
■あとがき
商品情報
ISBN 978-4-906674-66-4
判型・ページ数 四六判上製・342ページ
初版奥付日 2016年7月6日
書名 ショウセツ コジキセイリツ