御用メディア徹底批判 「親安倍」病につける薬

権力の手先に成り下がるメディア

 産経新聞は昨年12月、米海兵隊曹長が日本人を救出して人身事故に遭ったと報じ、沖縄二紙(琉球新報と沖縄タイムス)がこのことを取り上げていないとして、「これからも無視を続けるようなら、メディア、報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」と非難しました。

 ところが、沖縄二紙が米軍と沖縄県警に確認したところ、両者からそのような事実は確認できなかったという回答を得ました。つまり、産経新聞はろくに事実確認もせずに誤報を流したということです。

 これに対して、産経は2月8日に「おわびと削除」を掲載し、「沖縄県警への取材を怠るなど事実関係の確認作業が不十分であったことが判明しました」、「琉球新報、沖縄タイムスに対する行き過ぎた表現があったにもかかわらず、社内で十分なチェックを受けずに産経ニュースに配信、掲載されました」と説明しました。

 しかし、今回の誤報は単なる現場のミスではなく、産経新聞の「体質」によってもたらされたものです。それは、権力におもねり、権力の手先に成り下がるという体質です。この体質そのものを見直さない限り、同じことが再び繰り返されるでしょう。

 問題は産経新聞だけではありません。いまのメディアの多くは権力におもねるような報道ばかり行っています。必ずしも権力寄りではなかった『新潮45』ですら、「『反安倍』病につける薬」という特集を組むようになっています。

 そこで、本誌では「御用メディア徹底批判 『親安倍』病につける薬」と題する特集を組み、権力の手先に成り下がったメディアを徹底的に批判しました。ご一読いただければ幸いです。